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Billbergia vittata 'Domingos Martins'
Billbergia vittata 'Domingos Martins'は言わずと知れた数々の交配種の種親となった株で、ブラジルのエスピリトサント州(Estado do Espírito Santo)のドミンゴス・マルチンス(Domingos Martins)近郊で発見されました。
当初は「Billbergia domingos-martins」として記載されたほど異彩を放つビルベルギアでしたが、のちにハリー・ルーサーによりBillbergia vittataの変種として登録されています。
左図はドミンゴス・マルチンスの位置です。
Billbergia vittata 'Domingos Martins'(以下ドミンゴ)が発見された時、現地には2株のみしかなかったそうです。
その2株を発見した人物は、クリプタンサスソサイエティの創立者の一人、ボブ・ウィットマンとプライベートコレクターのジョージア・ワグナーです。
ドミンゴ=ドン・ビードルというイメージですが、ドン・ビードル自身が発見したわけではなく、発見者の一人のボブ・ウィットマンから譲り受けた株がすべての始まりとのことです。
ちなみに、最初に発見した2人の所有するドミンゴはすでに存在しておらず、現在出回っている株は全てドン・ビードルが所有する株が由来になっています。
Billbergia_vittata_‘Domingos_Martins_’9.
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Billbergia_vittata_‘Domingos_Martins_’10
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Billbergia_vittata_‘Domingos_Martins_’5.
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Billbergia_vittata_‘Domingos_Martins_’9.
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◇2018年12月17日(写真は2018年12月15日撮影)
2018年12月の冬のBB 6thにてスピーシーズナーサリーさんより購入した株。
ドン・ビードルから直接購入した株で、双葉社より発行されている藤川史雄氏の著書「ブロメリアハンドブック(ちょっと端折ったw)」のP.67に掲載されている株のクローンとのことです。
独特の色合いにくっきりと入る縞模様と斑点模様は他のビルベルギアとは明らかに一線を画す存在です。
子株吹きにくいとのことですが・・・早めに、そして多めに頼むよドミンゴちゃんよ・・・(本音w)
とにかく、まずは枯らさないようにがんばりますわ。
■Billbergia vittata 'Domingos Martins'同士の交配 or セルフ実生に関して
現在、さまざまな所よりドミンゴの実生株が出回っているようで、一応それらは本物ではないとする意見が主流となっているようですね。
ちなみに、ドン・ビードル自身は実生株もドミンゴとして出しているという話もあります。また、ドン・ビードルから直接クローン株を入手し、ダースベイダーなどの数多くの魅力的な交配種を作出しているハワイの栽培家、リザ・ヴィンザントは実生株はF1~と区別して販売しているようですね。
さて、実生株はドミンゴではないのかということに関して以下はあくまで私個人の意見としてですが、ぶっちゃけ僕は実生株もドミンゴでいいじゃんって思ってるんですよね。
実生株はオリジナルと雰囲気が異なる株が多いという話も耳にしますが、たとえば熱帯植物で近年人気を博しているアグラオネマ(Aglaonema pictum)なんかは個体ごとの葉の模様の違いがコレクション性につながっているのですが、本種の実生株は親の形質を受け継がずにランダムで発言するそうです。(多少の一貫性はあるかもしれませんが)
だからと言ってAglaonema pictumではないかというともちろんそんなことないですよね。
閑話休題
もちろんアグラオネマの場合は種単位の話であって、変種として登録されているドミンゴには必ずしも当てはまらないとは思いますが、分類というのはあくまで人間が勝手に決めたものであり(テキトーに決めてるって意味じゃないよ)、実際に一度は別種として記載された(されようとしただけ?)わけなので・・・
実生株に個体差が出るのは当たり前のことであって、オリジナルの劣化版も出れば、下手したらオリジナル以上に派手で美しい株が出てもおかしくないと思うんです。
ビルベルギアの他の種にも産地などによって個体差があるように、ドミンゴは交配品種ではないので「この表現以上でも以下でもドミンゴじゃない!!」ってのもちょっと違うんじゃないかなぁ~って思います。
いずれにせよ、オリジナルクローンという存在は別格に尊く、ロマンがある存在だと思いますので、それはそれで価値あるものとして・・・実生株は実生株でドミンゴには違い無いと思ってます。
もちろん、たとえばドミンゴとなんか別のをかけた中から出たドミンゴっぽいのとかは論外でしょうが・・・
そういう意味でも、ある程度エビデンスのある株の入手はするべきだと思います。
まぁ、僕は専門家でもなんでもない一趣味家なんであくまでひとつの意見として・・・じゃっ!この株の進捗あったらまた更新しまっす!!(万が一枯らしてしまったらだんまりします。)
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